ACM
ACM(Air Combat Mode)は主に至近距離での戦闘時に使うモードで、間近にいる目標を素早く見つけ直ちにロックするモードです。
ACMには4つのサブモードがありますがその違いは走査する範囲(azimuth x bar)だけでいずれのサブモードもその範囲内に捕らえた最初の目標を自動的にロックしSTTモードに切り替わります。
ACMモードを使うにはMFDにFCRメニューページを表示させACMモードを選択するか、ACMページが現れるまで[F1]キーを繰り返し押します。さらにサブモードを切り替えるには[F8]キーを押します。
またACMの各サブモードへすぐに切り替えるためのショートカットキーも用意されています。
オプションセレクトボタン(OSB)の機能はRWSモードとほぼ同じですが走査範囲など固定されている項目は変更できません。
BORESIGHT SUBMODE [Ctrl]+[F5]
ボアサイトサブモードに切り替えるとHUDにはガンクロスの下にレーダーが走査するポイントを示す十時のシンボルが現れます。目標がこの十時の範囲に入ると自動的にロックされます。
他のサブモードと異なり走査範囲がほぼ1点であるため目標が複数見える場合でもパイロットがロックしたい目標を確実に指示することができます。
30×20 SUBMODE [Ctrl]+[F6]
その名の通り水平に30°、垂直に20°の範囲を走査するモードで、これはちょうどHUD越しに見える範囲に相当することからHUDサブモードとも呼ばれます。
SLEWABLE SUBMODE [Ctrl]+[F7]
走査する範囲は水平に30°、垂直に10°ですが他のサブモードと異なり走査する方向を水平に30°、垂直に45°動かすことができます。そのため機体の向きを変えることなく上下左右に見える目標をロックすることができます。
MFDとHUDには走査する方向を示す円形のシンボルが表示され、[↑][↓][←][→]キーを押すことで上下左右にその方向を変えることができます。
10×60 SUBMODE [Ctrl]+[F8]
水平に10°、垂直に60°の範囲を走査するモードでバーティカルサブモードとも呼ばれます。
水平方向の走査は機軸を中心に左右5°ずつ行われますが、垂直方向の走査はガンクロスより下へは7°、上へは53°とかなり上を見上げる形となっています。これは旋回する目標を追尾する際には目標を機の正面より頭上方向に捕らえることが多いためです。
いずれのサブモードも目標を自動的にロックしSTTモードに切り替わりますが、もし味方など間違った目標をロックしてしまった場合にはKP[.]キーを押すとロックが解除され再び元のサブモードに戻って索敵を始めます。