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火器管制レーダーページ

STT
他の空対空レーダーモードで目標を指示するとその目標のみを追跡し攻撃のための詳しいデータを表示するSTT(Single Target Tracking)モードになります。


画面の表示内容はSTTに切り替わる前モードと同じです。追跡中の目標は円で囲まれた三角形のシンボルで表され、シンボルから伸びる線が進行方向、下の数字が高度(x1000ft)を表しています。

走査範囲や距離の切り替えは自動的に行なわれるためこれらのオプションセレクトボタンは機能しません。KP[.]を押してロックを解除すると前のモードに戻ります。

画面の上段には追跡中の目標についての情報が表示されます。数値は左からアスペクト角、進行方向、速度、接近率です。
アスペクト角は自機から見た目標の向きで、真後ろを0°、左を90°、正面を180°とした360°で表しています。数値に加えてL/Rで左/右を表しています。
進行方向は目標が向かっている方角です。速度は目標の飛行速度(knot)。接近率は自機との相対速度で、数値が負の場合は逆に遠ざかっていることを示しています。

STTモードで注目すべきなのが上段中央に表示されるNCTR(Nom-Cooperative Target Recognition)で、これはレーダー反射の特徴から目標が敵か味方かを調べます。STTモードで目標の追跡を始まるとNCTRのバーが真ん中に現れ、目標が敵の可能性が高いほどバーが左に伸び、味方の可能性が高いほど右に伸びてゆきます。
NCTRは目標の敵味方識別の1つの指標にすぎません。最終的に敵か味方かを判断するのはパイロットです。特にNTCRバーの伸びが短い場合には通信で確認をとるなど他の手段も合わせた上で判断すべきでしょう。