Short Range Missle
短射程ミサイル

FALCON4.0でF-16が使う短射程ミサイルはAIM-9P、AIM-9Mの2つのタイプの“サイドワインダー”です。AIM-9Pの追尾には高い熱源を必要とするためジェットノズルのある目標の後方を狙わないと命中は望めません。一方AIM-9Mのシーカーは僅かな温度差をも感知するため目標のどの方向からでも命中させることができます。いずれのサイドワインダーも発射方法は同じです。

SRMを使用するにはHUDの左下に"SRM"と現れるまで[Enter]キーを押します。AIM-9PとMの種類のSRMが搭載されている場合にはSMS:AAMページの表示で確認します。

Slave Mode
目標をレーダーロックします。HUDでは目標がTDボックスで囲まれます。目標がHUDの視界外にいる場合にはターゲットロケーターラインが表示されるのでHUD内に捕らえるよう機を旋回させます。
さらにシーカーが目標を捕らえているとミサイルダイヤモンドが目標を囲む形で表示されます。



AIM-9を選択するとHUDにはレティクルと飛ばれる円が表示されます。このレティクルはAIM-9のシーカーの視野の範囲を表しています。
レティクルの外側に接するカレット(V)は目標の向きを表していて、0時の位置にあるときは目標の正面、3時の位置にあるときは左側、6時の位置にあるときは真後ろを向いていることになります。P型を発射する場合にはカレットが4時から8時の位置にあるときが望ましいと言えます。
さらにレティクルは目標との距離をも表していて、最初は円となっていますが目標と12000フィートより接近すると反時計回りに欠けて行き、9000フィートであれば9時の位置まで欠け、6000フィートで半分となります。目標との距離はHUDの右下に数値で表示されます。

HUDの右側にはDLZ(Dynamic Launch Zone)と呼ばれるスケールが表示されます。これはミサイルの射程の範囲を示すもので2つの範囲があります。
1つはRmax1からRmin1が示す範囲でこれは目標が機動していない場合に有効な射程です。もう1つはRmax2からRmin2が示す範囲で目標が回避のため機動をする場合に有効な範囲です。これは機動する目標を追うためにミサイルが旋回することでエネルギーが失われ射程距離が短くなるためです。
DLZの右側に接するカレットは現在の目標との距離で、数値は接近率です。
目標との距離がDLZ内にあるときにはミサイルダイヤモンドが点滅し発射の機会であることを知らせます。

Boresight Mode
ボアサイトモードは目標のレーダーロックを必要としません。そのためレーダーが故障した場合でも使えるほか、レーダーを使わないことで相手のレーダー警戒装置に気づかれること無くサイドワインダーを発射することができます。

SMS:AAMページのOSB20を押すか[U]キーを押して"SLAV"から"BORE"に切り替えます。



ボアサイトモードではミサイルのシーカーが熱源(目標)を感知すると自動的にロックされ、HUD上にはミサイルダイヤモンドが表示されその目標の位置を示します。ロックが確実にされているなら発射すればミサイルは命中します。レーダーを使用しないので敵であることを確認した上で発射する必要があります。

またサイドワインダーを選択すると赤外線シーカーからからの音が聞こえます。この音はシーカーが感知している熱源の強さに応じてトーンが変わるので、この音をたよりに目標を探知したりロックの度合いを知ることができます。